アドテクノロジーとは、広告主・媒体社・ユーザー、それぞれにもっとも価値のある広告を効率的に届ける仕組みのことです。

アドテクノロジーを活用して広告の配信管理や分析を行うことで、広告配信の最適化や工数削減に繫がります。

その結果として、インターネットメディアの広告収益や広告主の広告効果を最大化させること、ユーザーにとって自分の興味のあるものや興味がありそうなものの広告が自然と流れてくることが実現できるのです。

代表的なアドテクノロジーであるDSP・SSP、そしてDMPについて説明します。

▼SSP (Supply Side Platform)とは

SSPとは、インターネット媒体社が自社メディアでの広告掲載により収益を得るの広告配信プラットフォームで、広告在庫の管理や収益管理を目的とした「広告枠を売りたい側」の媒体社向けプラットフォームです。

▼DSP (Demand Side Platform)とは

DSPとは、広告主や広告代理店が広告を掲載するために広告枠を買い付ける広告配信プラットフォームで、「広告枠を買いたい（広告を出したい）側」のプラットフォームです。

▼DMP (Data Management Platform)とは

DMPとは、インターネット上に蓄積された様々な情報データを管理するためのプラットフォームです。

インターネット上の、ユーザーの行動履歴や属性データ、広告配信データなど様々なデータを一元的に管理し、マーケティングに活用することが可能です。

基本的には、DSPとSSPの間の取引が成立することで、初めて広告の配信が実現します。

SupershipはDSPとSSPともにプラットフォームを提供しており、媒体社および広告主・広告代理店、双方の様々なデジタルマーケティングにかかる課題を解決できることが強みです。

さらにSupershipは、最大の強みであるキャリアデータを合わせた統合的なDMPを保有しており、クライアントの精度の高いマーケティングを支援しています。

Supershipでは上記で紹介している通り、Ad Generation、ScaleOut、Fortunaといったプロダクトを開発しています。

SSPであるAd Generationは、4,000以上の媒体社、6,000以上のアプリに導入されております。またDSPであるScaleOutは数千億規模のリクエストを処理しています。 数字の大きさから分かるようにSupershipのプロダクトは多くの媒体社、広告主に利用いただております。

広告システムは、インターネット系のシステムの中で最もエキサイティングな分野の一つです。

ここからアドテクノロジーの面白さについてお話します！

①技術の幅の広さ

みなさんは、1つのWebページや、スマホアプリの画面上に、動画や静止画など様々な種類の広告が複数掲載されているのを普段見ているのではないでしょうか。

インターネット広告では、まず、APIやフロント技術といったクライアントサイドの技術が用いられます。

そして、大量のリクエストを受け、大量のデータを処理し、高速なレスポンスと信頼性も求められるため、インフラやSRE（サイト信頼性エンジニアリング。Webサイトやサービスの信頼性の向上に向けた取り組みを行うエンジニアリングを指す）の技術も必要です。

さらに、管理画面であるダッシュボードの開発では、媒体社が広告配信に関する設定を行う機能や、配信によって得られた収益をリアルタイムに確認できるレポート機能、そして広告主が広告の入稿やターゲティング・期間・金額を設定し、配信された数・金額・クリック数などをリアルタイムで確認できる機能の搭載が求められます。

加えて、広告配信の最適化に向けては、データを活用してユーザの行動分析を行い、最も効果が高くなる広告を推測するため、データマイニングや機械学習の技術も必要です。

このように、用いられる技術の範囲が広いため、本人の志向次第で広い技術を身につけることが可能なのです。

②変化の激しさ

アドテクノロジーでは広告主の広告効果と媒体社の収益の向上を追求し、ユーザーの利益となる広告を表示するため、日々進化しています。

また、それに加えOSやブラウザの仕様変更にも追随する必要があるため、非常に変化の激しい業界です。

たとえば直近でもiOSのIDFA(端末ID)オプトイン化、プライベートリレー、ChromeでのUser Agent固定化などの様々な変化が訪れていますが、それをネガティブに受け止めるのではなく、自分たちの手でどう向き合っていくかをポジティブに日々考えています。

そのため、変化を求めるエンジニアの方々にとっては日々刺激を得られる最適な環境だと言えます。また、広告に関するビジネス知識を身につけられることもアドテクロジー業界の魅力の一つかもしれません。

アドテクノロジーの世界はプレイヤーが多く変化が激しいですが、その分、奥深さがあって楽しいと感じています。もし興味があれば足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。